台湾「魔法陣天使」
-1999.8.20〜27-
 

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 「魔法陣グルグル」は、アジアの数ヶ国で翻訳、出版されている。このうち台湾では、「魔法陣天使」のタイトルで民国83/1994年ごろから連載が始まり、1999年9月現在1巻〜11巻が発売されている。

熟舗在這個小巷裏


1.前史

 忘れもしない1997年9月10日夜。台湾に着いて二日目の私は、台中駅前に宿をとり、町を歩いていた。駅前の食料品店の店先に、漫画の単行本を並べた本棚(販売用)があったので、多少期待しつつ覗いて見ると…そう、あの見慣れた背表紙がそこに並んでいた。
 宿で「魔法陣天使」の世界を十分に堪能して眠りについた。そして明けて9月11日朝。これまたほのかな期待を抱きながらCATVのチャンネルを繰っていると…そう、私にとっては初めての、あの動画が流れてきたのだった。…ジュジュ様がクロコと闘っている…。

 結局この旅では、台中にあった1〜3巻、台北に戻ってから5〜7巻を買って帰ってきた。アニメは、宿によって見られたり見られなかったりしたが、エンディング(Wind Climbing)の曲と絵だけは頭に焼き付けてきたのだった。


 
2.前半戦

 1999年8月20日。羽田から台北へ向かう。空いていたからか一人だったせいか、ビジネスクラスの席をもらえた。ジャンボの2階に乗るのは初めて。良く寝た。
 台北中正機場から市内へ。新聞を買ってテレビ欄を確認する。小赤帽恰恰は今年も放映中、グルグルは無いようだ。いつもの怪しげな宿に部屋を取って、荷物を置いて買い出しにいく。目指すは「捷比漫畫便利屋」重慶店…台湾全土に店舗を持つ、漫画・アニメの専門店。買うべきものは、「魔法陣天使」9・10巻である。(8巻は1998年に来た時買った)
>資料:捷比漫畫便利屋重慶店案内 地図は台北駅起点。
 
。°。°。心跳尋找中 。°。°。
 
 いろいろ見つけたが、今買うのはグルグルの単行本2冊だけ。これから台湾一周するのに荷物になるからな。単行本一冊の定価は75元(270円位)、この店では一割引で売っている。
 一泊して翌21日。台北から次泊地の嘉義へ向かう途中、新竹にある捷比漫畫便利屋本店に寄る。各店のなかで、やはりここが一番品揃えがいい。グルグルではないが、以前から読みたかった、「我心所愛」(若月惠)…邦題「トライアングルプレイス」(わかつきめぐみ)…を手に入れた。

 
3.台湾グルグル事情

 まずは台湾の漫画・アニメ事情から。当地では、漫画動画とも台湾内の作品は少なく、多くが日本のものの翻訳である。漫画の充実ぶりは著しく、単行本ならポピュラ−なものはほぼ全て、マイナ−な本でも、ここ数年うちに日本で発行された物なら意外な程揃う。ここ数年で台湾の作家も力をつけてきており、その作品を読むのも楽しかろう。漫画は一般の書店でも扱っているが、専門店で捜すのが楽。
 アニメは、広く普及しているケ−ブルテレビでかなりのタイトルが放映されている。主なチャンネルでは、アニメ専門が2局(Diesny Channel、Cartoon Network)、総合放送でアニメも流しているのが数局(三立綜藝台、超級電視台、衛視中文台など)など。
>資料:ある日のテレビ欄 画像 約500KB。重いです。
 
 さて、台湾で、「魔法陣天使」の一巻が発売になったのは、1995年2月のこと。当時台湾でも発売されていた月刊少年 當當(ガンガン。実際は口偏がつく)に連載されていたのは確かなので、連載開始は多分1994年中だろう。以後、掲載誌の変更(少年蘋果(Bingo)…隔週刊化)、休刊等があったようだが、単行本は順調に出版されている。
 一方アニメ版グルグルは、1997年に、香港で「古魯古魯魔法陣(やはり本当は口偏)」として翻訳されたものがそのまま放映された。発音は普通語、主題歌は日本語のままで中文字幕付きだった。香港での訳なので、台湾版単行本とは固有名詞等が異なる(香港版と同じ)。放映はどうやら1997年の一年間で終了したようである。
 グッズ類ははやり廃りが激しく、今となっては放映当時の詳しいことはわからない。現在でも普通に手に入るのは、日本のオリジナルサウンドトラック1のコピ−製品であるCD・カセットテ−プくらいである(日本国内持ち込みは非合法)。


八堵近辺、東部幹線往開蘇澳


 
4.後半戦

 21日から24日まで、四日かけて台湾を一周。宿泊地は、嘉義・台東・宜蘭である。この旅の基本的な目的である「旧型客車・気動車に思う存分乗る」ことを果たしつつ、各地でグルグルを探しつつ街歩き。しかし収穫なし。
>資料:行程表
 この間は普通の宿ばかり泊まったおかげで、有線電視(CATV)がどこの宿でも見られた。宿泊客への放映は本来違法であるらしいが、自宅を兼ねているような宿では客室まで引き込んでいる。二年前の出会いを思い出しつつチャチャ等を見た。普通語でも会話はほとんどわからない。中国語力はまだまだである。

 24日夜に台北で家族と合流。翌25日は故宮博物院へ行く。精巧な木彫や象牙細工、はるか周代の宝飾品などに見ほれる。午後は突然大雨になった。市内の低地ではかなり水が出て、散々な中元節(お盆)になったようである。夕方には雨は上がったので、士林夜市へ。…皮卞丘(ピカチュウ:カは本当は「上下」の合字)ばかり目についた。台湾の流行り物というのは、少し前まではハローキティー、今がポケモン、そろそろたれぱんだ…という様相で、もちろんコピー商品も大量に出回る。そして投げ売りであっという間に消えて行く。
 26日は平渓線に乗りに行く。接続駅の侯同(本当は石偏)から、渓谷沿いに30分強 で終点の菁桐に到着。これで台湾鉄路局全線完乗(正確には短絡線が一箇所残っているが…定期列車がない)。車輌は、冷房つき二扉転換クロスシートの立派な気動車。今年の新車である。またのんびりと、瑞芳まで引き返す。と…本線が架線事故で止まっていた。
 
。°。°。正在鋭氣尋找帰路。°。°。
 
 結局バスで基隆へ出て、あとは鉄道で台北に戻る。
 
 さて。そうこうしているうちに帰還前日である。結局のところ、普通に手にはいるもの以上のグルグルの収穫は無かった。悔いは残るが、他の目的は達したことだし、仕方あるまい。…最後の夜に、もう一度捷比漫畫便利屋重慶店へ。Naruto氏への土産等を買った。(土産を渡せなかった方、申し訳無い。)近くのCD屋も覗く。…安い。76分目一杯詰め込んだアルバムが400円程度から売っている。内容も日本語、普通語、台湾語、広東語、英語…。国内はともかく国外作品は著作権料がかからないので(国際機関に加盟できないらしい)、販売価格も皿代と焼代、包装と流通コストのみである。…「何も買わなかった」と言っておこう。
 翌8月27日の昼の便で羽田へ帰還。夕刻に帰宅となった。

 
5.残務

 待ち受けていたものは、30日〆切と6日〆切の二本のレポートであった。しかも31日から4日夜まではサークルの合宿である。なんとかレポートを仕上げて提出。ついでに大学生協にフィルムを現像に出し、その後渋谷へ。土産の単行本をようやく引き渡す。井の頭線改札前で立ち読みしながら笑っていたわしらは結構不気味だったかも…。
 その後も授業をさぼって熱海に行ったりいろいろあって、ようやく15日にこのホームページを着工。一週間で立ち上げるとか大言した以上やるっきゃない。22日に全ての写真が現像同時プリント完了。

 
6.地震

 内容がまとまらずうだうだしているうちに、えらいことが起こってしまった。9月22日午前2時、台湾中部大地震である。
 冒頭にも書いたとおり、台中は私にとっても思い出の街。あの宿のおばちゃんは、あの店のお客たちは無事だろうか?鉄道はどのくらいの被害を受けただろうか?今はとにかく祈るだけ…ってわけにはいかない。とりあえず義援金の送り先は、たとえばこちら(Yahoo Japan ニュースページ)を参照のこと。(<閉鎖)あるいは、

日本赤十字社
郵便振替 口座番号:00110-2-5606
※振替用紙の通信欄に「台湾地震」と明記のこと

台湾駐日経済文化代表處
第一勧業銀行 白金支店 口座番号: 普通預金 1424337
口座名義: 「台湾大地震救災義援金」   :2000/1/31まで

AMDA
郵便振替 口座番号:01250-2-40709
※振替用紙の通信欄に「台湾地震(N)」と記入のこと

「金で解決じゃ!」ではないけど…これが一番距離を越えやすいからね。

 
 街がどうなったかを確かめに、魔法陣天使の11巻を買いに、また来年も台湾に行くんだろうな…。中国語がもうちょっと話せるようにならないとな。
 



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