■ ■ ■ TOP旅TOP 青森「久栗坂」行程表
1999.8.9〜12 ■ ■ ■


久栗坂バス停

 
 とびらさんがホームページ「北國の扉」(当時)を開設したのは1999年の7月ごろの事だった。私が最初にそこを訪れたときのトップの画像が「久栗坂」であった。
 …私はこういうネタに過剰に反応する。地理屋の血が騒ぐと言ってもいいか。とにかく、それを見た瞬間、夏休みの旅行先は青森に決まった。「こりゃ〜行くっきゃないわな〜」…。


 そしていきなり旅立った。一日かけて東北線を下り、翌日の朝には既に浅虫温泉に向かう列車の中である。
 地図で確認したところでは、国道4号の久栗坂は、鉄道基準で考えると東北本線の野内駅と浅虫温泉駅の中間付近にある。そこで、野内から浅虫温泉まで国道を歩く計画を立てた。前夜は青森駅前のカプセルホテルに泊まったので、上り列車で野内へ向かう。車内は割と混んでいたが座った。
 座ると寝てしまう。目が覚めると浅虫温泉に着くところであった。つまり野内を寝過ごした。とにかくまず降りる。幸いにして、すぐ下り列車があったので一駅戻り、予定より30分ほどの遅れで野内駅に降り立った。いよいよ久栗坂へ向かう。


 野内駅は無人である。駅舎はなく、ホームから階段を上るとすぐに駅前広場らしき空き地がある。道は線路に沿って南北に通っている。早速、この為に買ってきた地形図を開いて、この先のルートの確認。どっちが北かちょっと迷う。現在地は青森湾の東岸にあたり、海は西側にあるのである。浅虫から乗ってきたので、進行方向(青森方面)がだいたい南西になる。
 今日は8月10日。現在8時半を回ったところ。天気は朝から快晴、あっつい。日焼けを避けるべく長袖を着ているのが非常に不釣り合いである。しかし…腕に日が当たらないほうがまだ涼しい。さらに手拭いでほっかむりをしているのでその風体は大変あやしい。…駅前から、線路に背を向けて南東方向への道を進む。山あいの谷戸田のようなところを抜けて、15分位歩くと国道4号に出る。久栗坂トンネル目指し国道を北上。
 トンネルの少し手前、山王林の集落のあたりにクルマ客相手の商店が二軒ほどあった。飲み物食べ物の補給をし、トイレを借りる。靴紐も結び直して、準備万端。



久栗坂トンネル北口

 久栗坂トンネルはもう目の前である。が、ここでどうするか迷う。トンネル内にも歩道はあるが、交通量はかなり多く、歩いて抜けるのはあまり面白くなさそうだ。みたところ大した高さの峠でもなさそうで、できれば上を越えたい。地図にも、峠道と「山野峠」の文字が載っている。現地は、東側の山地から張り出した尾根が、海沿いのちょっとした山塊と接する、馬の背に当たるところで、峠の標高は90m強。トンネルは標高50m位の所を、700m位の長さで抜けている。
 しかし実際行ってみると、トンネル上部の山の斜面一帯は採石場になっており、中に入れないのだった。周辺には「発破注意」の看板が立っている。地図上の道は途中で採石場に突き当たって行き止まり、東北電力の巡回路は何処に行ってしまうかわからない…。仕方ない、トンネル抜けよう。
 手拭いをほっかむりからマスクに替えて、トンネル内へ。


 トンネル内は、予想通り、うるさく、くさかった。まあ途中で倒れるということはないが、あんまりおすすめ出来るものではないわな。10分位で抜け出す。歩いているのは私だけだが、自転車ツーリングらしき方と数人すれ違った。
 道はトンネルを出ると下り坂になる。出口付近は切り通しの中だが、少し下ると左側が開け、青森湾が望めるようになる。手前の海岸沿いの集落が久栗坂の集落である。道は集落の東側の山沿いにどんどん下っていく。この途中に、この旅のきっかけとなった写真の風景…「久栗坂」の標識がある。これこれ、ここに来たかったのさ…と一休み。

久栗坂から望む陸奥湾



 坂の途中で国道を左-西側にはずれ、久栗坂の町の中に入る。わりと賑やかな感じがした。東北本線の踏切を越えるとバス通り(旧国道)に出る。この通り沿いが集落の中心と言えよう。「久栗坂郵便局」「久栗坂派出所」とかがある。道の向こう側の路地を入り、家を二三軒過ぎるともう海岸に出る。漁港らしい。
 しばらくうろついたのち、集落中心を流れる根井川の河口でまた一休み。国道に架かる橋のすぐ下流である。橋のたもとには農協と食料品店、久栗坂バス停。JRバス東北と青森市営バスの、青森駅-浅虫温泉間のバスが通る。
 陸奥湾をみながらアイスを食う。まあ…見るべきものは見た。バスで戻るか。


 久栗坂発10時55分のJRバスで浅虫温泉へ。まずは汗を流すべく、駅の裏手にある温泉浴場「はだか湯」へ行く。はぁ〜さっぱりさっぱり。しかし着替えが足りないので、また汗臭い服を着ねばならないのが悔やまれる。

 とまあ久栗坂はこれでおしまいである。この後は、大畑まで往復したのち、盛岡と新潟に泊まって帰宅となった行程表。帰りに寄った郡山でグルグルの下敷きなど買い込んで帰ったのだが、その話はまた別稿にまわそう。



多謝◇旅ネタ提供:とびら様。


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